メンタル

目標達成の確率を上げる、目標設定の方法|SMARTの法則とは?

make it happenと書かれたボードが置かれた机
womenswellbeing

「目標を立てても達成できない」
「目標管理の方法がわからない」
「今年こそは目標を達成したい」

せっかく目標を立てても、達成できずに悩んでいる人は少なくありません。「計画を立てないことは、失敗することを計画すること」と言われているように、目標達成の確率を上げるためには、目標を適切に立てることがとても重要です。本記事では、効果的な目標設定のフレームワークとしてSMARTの法則をご紹介します。

目標設定は何のため?目標設定のメリット5選

目標設定とは、目的を達成するために必要な行動と方針を決めることです。つまり、大前提として、目的が必要となります。たとえば、目的が「キャリアアップ」であれば、目標として「資格取得」や「昇進試験に合格する」などが挙げられます。

目的と目標をセットで決めることで、やるべきことが明確になり、行動計画を立てることができ、モチベーションが上がるなどのメリットがあります。以下は具体的な目標設定をするメリットです。

【目標を設定する5つのメリット】

  • 方向性が明確になる
  • 成果が出やすくなる
  • 自己管理がしやすくなる
  • 進捗状況が把握しやすくなる
  • PDCAを回すことができる

目標設定フレームワーク「SMARTの法則」とは?

カラフルな付箋を壁にはる女性

目標設定をおこなう際、フレームワークの使用をおすすめします。目標設定のフレームワークにはいろいろなものがありますが、ここではSMARTの法則をご紹介します。

SMARTの法則はジョージ・T・ドラン氏によって提唱されたフレームワークです。その後さまざまな改良がおこなわれ、SMARTの法則に「E」と「R」の要素が加えられ、昨今ではSMARTERの法則として知られています。

SMARTERはそれぞれ、目標設定における要素の頭文字です。具体的にどのような要素なのか、詳しくみていきましょう。

S:Specific(具体性)

目標を「誰が」「何を」「どこで」「いつまでに」達成するのか明確に設定します。すべての質問に各要素があてはまるとは限りませんが、目標を明確にするためには、できる限り各要素を挙げてみましょう。

M:Measurable(測定可能性)

Measurableでは、「どれくらいの量を」「どれくらいの頻度で」「何人で」おこなうか、という要素を考えます。「測定できないものは管理できない」と言われています。そのため、ここでは数値化できる指標と目標を設定することが大切です。

A:Achievable(達成可能性)

設定した目標が達成可能であることを確認することも重要です。自分自身でも達成できる可能性が極めて低いと感じる場合、自分でも信じられないような高い目標の場合は、実際に達成することは難しいと言われています。達成に向けて心から努力するためには、自分を信じられることが大切です。

R:Relevant(関連性)

目標は、長期的に達成したいことに関連したものでなければなりません。「簡単だから」「面白そうだから」という理由でつい何でもやってしまいがちですが、設定した目標は長期的に重要なのか、本来の目的を達成するために必要なのか、振り返ってみましょう。

T:Time-bound(期限)

「目標とは期限付きの夢である」や「計画を立てないことは、失敗することを計画すること」と言われているように、期限と計画は重要です。不用意に先延ばししないためにも、目標に期限を設けましょう。いつまでに何かを成し遂げたいかを決めるだけで、モチベーション向上にもつながります。

E:Evaluate(評価する)

この項目では、目標の進捗をいつ、どのように確認・評価するか決めます。目標と計画を立てても、必ずしも予定通りに進むとは限りません。また、状況によっては目標を変えた方がいい場合もあります。そのため、定期的に目標の進捗を確認し、評価し、再検討しましょう。

R:Revise(修正)

どういうことが起きたら修正を検討するか決めます。たとえば、目標の難易度や行動によって得られた結果などが挙げられます。SMARTの中で修正した方がいい内容があれば、最初に設定した内容に固執せずに修正を加えましょう。

目標設定の際の注意点

目標をノートに書き込んでいる女性

SMARTER、それぞれの項目を埋めたら、適切な目標設定ができているか確認します。

【目標設定チェックリスト】

  • この目標の難易度は高すぎないか
  • スケジュールに無理や矛盾はないか
  • 目標を達成することによるリスクはないか
  • 目標達成に向けて非倫理的な行動を誘発する可能性はないか
  • モチベーション高く取り組めそうな内容になっているか

目標は目的を達成するための羅針盤

山と羅針盤

目標は目的を達成するための羅針盤であり、GPSではありません。そのため、縛られすぎないように注意しましょう。進捗を確認しながら、臨機応変に軌道修正をおこないましょう!

ABOUT ME
Aya.H
Aya.H
Women's Well-being Editor
「Women's Well-being」の編集長。国内外のIT企業に10年以上勤務。30代前半でメンタル不調を経験し、ウェルビーイングな働き方を模索するように。全米ヨガアライアンス認定ヨガ講師(RYT500)、Hale Pule アーユルヴェーダ・シェフ・トレーニング修了など、心と身体を整えるための資格を保有。
記事URLをコピーしました